アル中クライマーの忘備録

好物は酒と山と岩。

比叡山 ニードル左岩稜スーパーがスーパー悪かった話。

半年ぶりに行ってきました比叡山ニードル。

前回は核心の2P目をリードしたやつ。takayama.hatenadiary.com

この時はニードル→コルへ懸垂下降→サマーホリデイ83というルートを継続登攀しました。(記事書くとか書いてるけど書いてない・・・・)

今回はニードル左岩稜スーパーからAピークまで登るラインを登攀してきました。

マルチピッチデビューからちょうど1年の舞台はニードルでした♪

 

ニードル/ノーマルルートから数分歩いてスーパーの取付き。K氏が核心ピッチを行きたいという事なので、奇数ピッチが私、偶数ピッチがK氏と打ち合わせる。

 

 

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1P目Ⅵ級

ランニングのとりかた下手すぎて笑ってしまった。反省。シングルロープ難しい。

出だしから細かいホールドにじわりじわり乗って、フレークガバっとつかんでレイバック。ここが核心か~~。って思っていたけど右に左にレイバックするムーブが3回ぐらい出てきた。2か所ほど悪い所があったのでA0してしまった。ボルトはそれなりにあるので良かった。

 

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手も足も出ないとはまさにこのこと



2P目Ⅶ級。

RCCグレードのⅦ級とか登ったことないんですけど・・・・。

ビレイ点からオブザべするも全くわからない。ホールドがなさすぎる・・・。

ひとまず1ピン目かけてムーブを探る。ビレイしながら観察するもよくわからない。

K氏はヒールフックを決めてデッドで取ったけど、そんなムーブ無理~~。

そこからも落ちたりテンションしたりを繰り返して何とか突破。

 

フォローで自分が登る。

見た目以上に意味が分からない。持てそうなリップに手をかける。つるつるで持てる気がしない。左手側にある凸角に手をかける。つるつるで持てる気がしない。

右足に細かいホールドがあるので立ちこんでみる。次の足が出せない。

しばらくもじもじしてもいける気がしないのでボルトを踏んでヌンチャクを握る。

が、それでもなお行ける気がしない。

ガバ気味のカチをもって体を上げようとするも力尽きてフォール。

ヌンチャクもってA0で抜けようとするも、体を上げれず3回ほどフォール。

 

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A0でも抜けれず途方に暮れる。

マジで登れる気がしないのでユマールで核心部はユマールで抜けた。

買ってよかったマイクロトラクション♪

 

このトポによるとⅦ=5.10c換算らしい。

一応自分も外岩では(1本だけだけど)5.11a登ってるし、人工壁で5.11bは登れている。にも拘わらず全く歯が立たなかった・・・。10後半なら少なくともA0すれば登れるつもりではいたが、ボルト踏んで、ヌンチャク持ってもまるで登れる気がしなかった。

10c以上は全部Ⅶ級?でもデシマルグレードで表記もしてるしなぁ・・・。謎です。

少なくとも5.11a/b~cはあるんじゃなかろうか?鍛えなおさねば・・・。

 

2P目の後半から通常のニードルのルートと合流する。いつもは松でピッチを切っていたが枯れて信用できなかったので1段上のボルト+カムで支点を作る。

 

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3P目をリードする私

 

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ニードルの頭直下。高度感のあるクライミング

3P目(はフォローで2回登っていたが初めてのリード。

クラックから高度感のあるフェースへの乗り込みビビってドギマギしちゃうけどばっちり決めた3番のカムを信用して乗り込む。そこから適当にカムを決めながらニードルのピークへ。これでようやくニードルの頭への全ピッチをリードで登ることが出来た。

 

裏側のコルに懸垂下降してテラスで小休止。

 

 

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4P目のボルダームーブ。なかなか悪かった。

4P目(Ⅴ級)下部はボルダームーブ。結構悪かった。

5mほど上がるとバンドにでてブッシュをトラバース。浮石がありひやりとした。

 

 

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5P目

5P目(Ⅴ級)

下部はホールドがある。凹角からフェイスにのっこす。逆層ながらも探せば細かいホールドがある。中部はシンハンド。なかなか楽な姿勢を作れずカムを打つのに苦戦した。

上部はボロボロのフレーク。3番のキャメロットが決まりそうな感じだったが浮いてそう。下部~中部で1番以下のカムを使用して球数が少なくなったので、2か所ほどトライカムで支点を取る。ハーケンも打たれているが老朽化しており気休め程度。浮石も多く本チャンのようなピッチだった。

 

6P目(V-)

K氏リード。ハングを通すようにボルトが打たれている。悪いガバを持ちながらキョンを決めてのっこす。初めてマルチでキョンとか使った。

そこから消化試合かな~と思ったが、地味~~に悪い。以前サマーホリデイ83の2ピッチ目の終了点から合流し、階段状のスラブを登りTO.

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Aピーク直下のウイニングロード

 

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今回使った装備。シングルロープでのマルチピッチは初めてだった。

ロープトラブルが少なくなる、操作が楽になる反面、流れが悪くなったり落石等で損傷したときのリスクが大きくなる。ダブルロープとのメリットデメリットを理解して使い分けていきたい。なるべく無駄な装備を省いてリードは空身でフォローがザックを担ぐようにしたが結構よかった。

 

 

感想

今までのマルチはⅢ級等と、すいすい登れることが多かったが、今回は一番やさしいピッチでもⅤ-。全ピッチフォローでもリードでもシビアなクライミングとなった。

フェース、クラック、スラブを始めレイバックやヒールフック、キョンなどダイナミックなムーブを要するルートでフルコースで満腹。充実感あふれるクライミングでめちゃくちゃ楽しかった。

 

2P目はユマールしてしまったので次はフリーで(せめてA0で)抜けれるようになりたいです!!!と、思う反面、技術の引き出しは大事だな~~と思いました。