山日記

よく働きよく遊ぶ

比叡山 ムササビファミリールート


2021.04.28

比叡山1峰北面Bピーク Bフェイス・ムササビファミリィルート。

 

Bフェースは1峰北面でもっとも大きなフェースである。上部に威圧的なハングを持ち、その下にも全体的に急傾斜で登るにはかなりの困難を予想される。このルートはそうした威圧的なフェースをナチュラルプロテクション主体で登ったもの。各ピッチも5.11クラスが連続し、その内容の素晴らしさは比叡山諸ルート中でも屈指のものといえる。(新版 日本の岩場より引用)

 

相棒K氏に以前より「ムササビファミリー登らない?」と声をかけられていたが、ルートの内容的にも登れる気がしなかった。

2020年秋からクラックの聖地三倉岳に通い、比叡でもクラックのショートルートを登り、矢筈のもぐらたたきで洗礼を受けた今、改めてお声かけ頂き「いっちゃいますか!!」との事で今回のクライミングが決まった。

 

 

 

07:30頃 トイレ横駐車場で装備の合わせ。

持って行ったギアはキャメロット0.4-4を2セット、0.3を1、ナッツ1セット、スリング60cm,120cm4本。ヌンチャク9本(ノーマル6,長3)、8mm 50mダブルロープ×2、アブミ、スカイフック、ザック1。

リードは空身で登り、フォローがザックを背負うスタイルとした。

といってもザック内には水1L、アプローチシューズ2、フリース2の程度。フルでカムを持つリードよりも軽いのではないか?

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取付き前の準備

千畳敷からニードル左岩稜方向に20分ほど歩き、黄色の反射材が目印になっているところが取付きだ。

 

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少し高くなっているところから岩峰を望む。

今回の登攀にあったって、宮崎の岩場、日本の岩場。

2009年8月の"天と地の間”様と

blog.goo.ne.jp

2009年5月の"今日もお天気"様の記録を参考にさせていただきました。

blog.livedoor.jp

 

 1段高くなっているところから1P目を望む。

1P目 泥の詰まったチムニー~フェース~ハンド

"1P目は短くて簡単。5.9ぐらい"との記述があったが、実際に目の前にするとクラックもホールドもない。その割にはブッシュや土が詰まっている(笑)

9時クライムオン。

登攀直後から埃にまみれる。後から自分が撮った写真と過去の記録を見返すと、なんと岩がかなりはがれている!!

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左:2021年の状況 右2009年の状況

ボルトで吊られた岩は確認できたが、そのホールドを使用禁止とすると、そのフェース面のグレードはかなりのもの。プロテクションもとれない。しばらく周囲を見渡すと右手側にハンドサイズのクラックが走っているので右にトラバースしカンテに周りこんだ。

おそらくピナクルの上部まで行けば初登時のルートと接続するだろうと思い、吊られた岩を左下に見る位置の草付きテラスでピッチを切る。終了点はカム3つ。

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左:1P目終了点    右:吊られた岩を左下に見る


 2P目 フィンガー~フェース

K氏リード。下部はフレークをレイバック気味に登り、フィンガーを左上する。薄被りはガバをつなぎながら越えてゆく。

ロープが15m出たあたりで「ダブルクラックがあった!!」との声が聞こえ、ひとまずほっとする。2P目終了点はオールアンカー2本。

 

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1P目終了点から2P目を望む

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2P目以降の終了点はオールアンカー2本。


3P目ダブルクラック~チムニー

自分が2P目のビレイ点に到着するとクラックの中から80cmほどのモフモフした何かが飛び出てくる!ムササビだ!!!二人で歓喜を上げ写真に収めようとするが、尋常じゃない登攀力で逃げて行った。とてもうらやましい・・・w


自分はビレイ点からのクラックへの入り口が微妙に悪く少しドキドキしながら入っていく。ダブルクラックに入り込むとレイバックやステミングを交え高度を上げていく

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3P目ダブルクラック。奥にBピークを望む。

チムニーに入ってからの左に抜けるハンドトラバースが悪い。足元は切れていて高度感もある。これはもしかして・・・矢筈のもぐら叩きルートでやったやつだ!!!

右刺しで抜けようと思ったが、チムニー内に足を決められず、もぐら叩きよりやや難しい印象。左刺しが正解だったか??

A0交えながら縦カチをつないでかろうじて突破。

その後直上していく際に草を踏んだか、スリップして3mほどフォール。X4の0.5ががっちり止めてくれた。ビレイありがとうございました。

うるさいブッシュをかき分け短いチムニーへ。記録ではその後左にトラバース。

細かいフットホールドをなかなか拾えず、ハンドジャムに宙吊りになったり、テンションもらったり、奮闘しました。意を決して水平クラックを渡っていく。カンテから先の状況がわからずドキドキする。コーナーにX4 0.75を決め、思い切って乗りこむ。

アンダーからのマントリングを返し、数m歩くと3P目終了点があり胸をなでおろす。

先の見えないカンテへのトラバース。初登者意気込みに感服する。

最近のクラック修行がなければまず突破できず、敗退していただろう。

 

終了点はオールアンカー2本。1本は緩んでいたのでトライカムで補強。

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左:このトラバースが緊張した。 右:3P目終了点

 

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奮闘の証。テーピングが破けたw

4P目 クラックを直上~岩盤状のフェース。 

ここにきてようやくルート上にボルトを発見する。このピッチは3本ボルトが打たれていた。

相方の素晴らしいリードで自分は難なく突破。出だしと抜けのムーブが起こせず、A0。

相方の「見た目ほど悪くない」と言っていましたが、自分にとっては悪かったですw

傾いてはいるが安定したテラスが4P目終了点。

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左:3P目終了点から4P目を望む。右:下部核心を越えたところ。岩盤状のフェースを登る。

5P目 コーナーのフィンガークラック

奇数ピッチリードの私にとって最後の仕事。4P目ビレイ点から数m上がるとコーナークラックの右手側に回り込めそうなバンドが走っている。そちらに偵察に行ってみたが、最後のトラバースで行き詰りクライムダウン。改めてコーナークラックに取付く。

離陸はステミングを交えながらやや土の詰まったフィンガー。コーナーに入り込み何とか0.3を決める。

それ以降はフリーでリードする登攀力も、マイクロカムに落ちるメンタルもなく堅実にエイド。ナッツの4番やキャメロットの0.1番にアブミをかけそーっと高度を稼ぐ。

6mほど人工で登り、最後は豪快にマントリング返して5P目終了。

 

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左:フィンガーのコーナークラック 右:フォローで登る相方。強い。

 

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こんなのにアブミを・・・・汗

6P目 水平トラバース後カンテを直上

威圧的なハングの下に傾斜の強いスラブ。

相方はすいすい登っていくも、フォローの自分はすぐ行き詰まってしまう。

1本目のボルトまでは直上し、そこからはランナウト気味のトラバース。

完全にメンタルが負け、足を信用でき無くなり行き詰る。

初登者が2時間も躊躇していた気持ちがよくわかる。

最終ピッチ、フォローの自分が抜けれないなんてことがあればあまりにも悔しいので、意を決して?細かいカチにスカイフックアブミをかけてトラバースを処理。生きた心地がしなかった。(実際は落ちても振られるだけだが。)

いやー、これをリードで行った相方は本当にすごい。尊敬します。

カンテに回り込み階段状を超えるとトップアウト。無事に抜けれて安堵したからなのか、達成感からなのか分からないが、感極まり、思わず涙が頬を伝う。

 

イスクライミングでした。

 

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右:いざ最終ピッチ!! 右:高度感、威圧感のあるトラバース

 

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トップアウト。感極まった。

 

6Pで約8時間にも及ぶクライミング。時間がかかったのは自分のクライミングが遅かった所為である。10年前に整備されて以降、1件しか登られた記録のないが、この素晴らしいルートがほとんど登られていないことが不思議なほどである。

フェースのパワフルなムーブから、バランシーなスラブ、奮闘するワイドクラックと変化に富んだルート。そしてミニマムボルト。

今日はかろうじて何とか突破出来たが、最近のクラック/スラブ修行。人工壁での登りこみがなければ敗退していただろう。

現在の自分の実力では"なんでもありの本チャンルート"というスタイルでの登り方だったが、実力がついたらオールフリーでの突破を目標に再度訪れたい。

 

普通車を売って軽バンに乗り換えた話。

先日の根子遭からアルパインに対する意欲が低迷して12月はのんびりくじゅうの坊がつるでテント泊したり、入って半年ほど放置していた登山サークルに参加してみたり。あとはフリークライミングに打ち込んだかな。

年末年始は寒波と休みとパートナーがうまいこと重なったので、アイスクライミングを楽しむことが出来ました。(インスタ&YAMAP参照。ちゃんと記録書こうと思っていたけどバタバタしてなかなか・・・)

記録書くのもYAMAP更新してるし良いかなぁ・・・と甘え、

忙しいのを言い分けに放置気味なのもそろそろ不味いとおもってようやく重い腰があがりました。

 

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根子岳救助

2020.11.23

根子岳での山岳救助に携わる貴重な経験をしたので。

 

この日、自分たちは朝から外岩でのクライミングを楽しんでいた。

夕方になり、下山して携帯の電波が入ると阿蘇在住の山仲間(以下A氏)から「根子岳で滑落事故発生。来れますか?」とニュースのスクリーンショットと共にメッセージが送られてきた。(19時ごろ)

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幸い明日も休み。今から動ける。帰宅し、超特急で支度をする。

私には山岳救助の経験はない。何がいるのだろう?フルで頭を回転させる。

夜を明かす可能性があるのでツエルト、エアマット、ダウン上下、シュラフカバーなど最低限のビバーク装備。日が暮れると気温はおそらく氷点下。要求は防寒着を持っているのだろうか?ロープは?クライミングギアは?兎にも角にも持っているものを車に積み込み、20時ごろ自宅を出る。

 

車を走らせながら飯を流し込み、仲間と計画を詰めていく。(集合場所まで2時間弱かかるので、別に慌てて食べなくてもよかったw)天狗のコルの下部あたりにヘッドライトが見えたそうだ。おそらく我々が根子岳に登る際の下山時に用いるルート上だ。

 

早く現着したA氏含めた先発隊と、22時ごろ着予定の自分と鹿児島の山仲間(以下B氏)の後発隊の2PTに分かれて入山。先発隊は21時ごろ入山。

我々後発隊は21半頃に合流。食料買い出しと装備の打ち合わせをする。緊張のせいか異様に喉が渇く。スティックパンを2本ほど追加で腹に入れ、22時頃入山。

 

23時頃、先発隊のヘッデンとその上(目測で100〜200m程?)に別のヘッデンが見える。

"おーーい"と叫んでみたり、ホイッスルを鳴し、ヘッデンを向ける。

要救の物と思われるヘッデンが付いたり、消えたりする。先発隊に無線を飛ばす。"要救のヘッデンは見えないがホイッスルの音は聞こえる"との事。我々も後を追って歩みを進める。

 

0時20分

先発隊が要救を発見する。

付き添いの方は無事。

滑落された方は、残念ながら仏様になられていました。

 

我々は現在地(2回目の懸垂下降の支点)で待機せよとの指示を受ける。


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1時30分頃

先発隊と要救1名、また別PT(おそらく山岳部?)で救助に来られていた方と合流。

 

合流後はB氏と要救がアンザイレンし、私がビレイ(ロワーダウン)する形で下山を開始した。

適宜"ロープ張り気味で"などと指示を受けながら難所を抜けて行く。

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3時頃

普段の倍以上の時間をかけてがれ場に到着。後はがれ場を歩くだけだ。

だが、下山間際でここでルートファインディングを誤ってしまい最後は藪漕ぎ。

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5時頃登山口到着。要救を宿に送り届け消防に通報して行動終了。

 

今回の救助に当たって、夜間行動の能力、ルートファインディング、ロープワーク等、体力など総合的な力が要求された。

山に入る以上、リスクは0ではない。

我々には想像する力がある。リスクをコントロールする能力がある。常に初心を忘れずに、慢心することなく山に向き合いたい。

 

 

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翌日公開されたニュース記事。

 

 

A氏記録

根子岳 遭難救助活動 2020-11-23 https://yamap.com/activities/8835814 #ヤマップ

 

B氏記録

根子岳 遭難救助活動
https://yamap.com/activities/8814832

 

 

 

 

 

 

祖母山奥岳川クマガ谷右俣左沢遡行

2020.10.13

奥岳川のクマガ谷右俣左沢遡行をしてきました。
事の発端はフォロワーのKさんから「九州の沢に行くことになったんだけどどんな感じ?」と相談を受けたところから。

それなりに情報提供してあげていく中で、「よかったら一緒に行きましょう~」とうことでお誘いしてもらっての催行でした。

 

CLのyoshikitoさん、SLのutagさんがKさんを誘う→Kさんが自分を誘う。

という感じで自分はyoshikitoさん、utagさんとは全くの接点なし。

というだったので事前にzoomで顔合わせ&レベル感のすり合わせ。
(沢初めて3年しかたってないし、難しい沢にも言っているわけではないのでぶっちゃけめちゃくちゃ緊張してましたw。フリークライミングならグレード伝えればいいんだろうけど沢は・・・。沢の源流も初級中級上級(しかもガバガバ)程度のグレーディングなので"〇級の沢をCLで行ける"という経験もないし・・・。)

 

ミーティングを終え、彼らは11日から宮崎の沢を泊まりで遡行するとのことで、13日、14日にクマガ谷→川上本谷を遡行するという事だったので、途中から合流させていただきました。

 

12日 20時頃

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尾平越で合流。下山用に車をデポる。

荷物を積み替えて尾平登山口へ。4人+その荷物つんでも全然広い。やっぱ軽バンの収納力すごい。

 

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恒例の尾平登山口のトイレ横の東屋で前夜祭。夜は結構冷え込み、今シーズンの鍋始め。

前日の甘茶谷がヌメって悪かった話やらたわいもない話をしながら鍋をつつく。

ワイワイ話をしながら0時ごろ消灯。翌朝5時起床予定でしたが、なぜか寝付けなかったので酒を片手に、砂利道に寝ころびながら星を見る。でっかい流れ星が見えてとてもきれいだった。

 

13日0430頃起床。
朝食を取り入渓点へ。Kさんの知り合いのMさんと入渓点付近で合流する。

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装備のブリーフィングをし6時に入渓。5人で沢に入るのは初めてでなんか新鮮。右俣左沢/右俣右俣の出会いまでは遡行したことあったので、のんびり最後尾を行く。(後からyoshikitoさんに「みんなの事観察してたでしょ~」言われて少しドキッとした。よく見てるな~~と感心。

 

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下部は快適な小滝をフリーで越えたり、飛び込んだり・・・。

結構寒かったのに飛び込むとはさすが本州の沢屋。強い。

 

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12m幅広

歩みを進めるにつれ、徐々に大きい滝が出てくる。フリーで行けるかなと思ったが意外と悪かった。というかラインどりミスった気がする(左岸の草付き付近を登った。)中段からは右岸の水線突破ほうがよさそう?

 

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途中から結構悪かったのでロープを出す。が、カムは後続のutagさんが持ってる。自分の手元にはトライカムとナッツのみ。トライカム2個でビレイ点作ってあとは結局ランニングもとらずに突破。以外とホールドが多く、楽しかった。

 

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800mの明瞭な二俣。適宜しっかり地図を出していて関心する。

(今回あまり読図せずにお任せしてた部分も多かった・・・)

 

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この滝はyoshikitoさんにリードしてもらう。斜面に泥がついていて結構悪かった・・・。ヌメリでふい落ちしそうでビレイしながらひやひや。一番神経使ったかもw

 

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この滝は巻いた。快適な高巻き。

 

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快適な斜滝をのぼったり光芒に見惚れたり。

楽しく遡行しているとついに・・・・

 

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40m簾状

40m簾状+15m斜爆!!!

一同「やば!」「すご!」「なにこれ!!」と歓声を上げる。

絶景の前だと語彙力無くなる説、あるとおもいます。

よく見るといろんなラインから直登できそう。

 

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頭から飛沫を浴び、直登。

滝横に紅葉もあり最高。

 

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面白い形の滝。まるで宮之浦川のアッカンベーの滝の様だ。(宮之浦川行ったことないけど)

 

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土壁を登る。フリーでも行けそうだったが念のためロープを出す。

何となく「誰かリードします?」と聞くとMさんがうれしそうに挙手。

高巻きが好きらしい。たぶん変態だ。100回以上比叡のマルチに行っているとのことでめちゃくちゃロープを捌く手際がよい。

 

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土壁を超えると「ここを通ってください」といわんばかりの快適なバンドを経て再入渓。黒部の下ノ廊下ってこんな感じなのかな。

 

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あとは水も細くなり、ガリーを上がって尾根に乗る。

 

で、普通の沢登だったらあとは適当に下山で終わるのですが、クマガ谷の真骨頂はここから。

 

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脱渓後は主稜線に乗りますが、これが日本百名山の祖母山と傾山をつなぐ縦走路なのです!大体沢の下山って単調になりがちなのに、下山も楽しめるって最高じゃないですか???

紅葉も色付きはじめで最高。気持ち良すぎて思わずトレラン下山。

 

尾平越(alt:970)に車をデポっているので緩やかな尾根を500m下れば終わり。

景観よし、登攀よし、下山よしの3拍子揃った最高の沢でした。

 

 

以下同行者が書いてくれたyoshikitoさん/utagさんの記録。詳細にありがとうございました。

www.yamareco.com

 

比叡山 ニードル左岩稜スーパーがスーパー悪かった話。

半年ぶりに行ってきました比叡山ニードル。

前回は核心の2P目をリードしたやつ。takayama.hatenadiary.com

この時はニードル→コルへ懸垂下降→サマーホリデイ83というルートを継続登攀しました。(記事書くとか書いてるけど書いてない・・・・)

今回はニードル左岩稜スーパーからAピークまで登るラインを登攀してきました。

マルチピッチデビューからちょうど1年の舞台はニードルでした♪

 

ニードル/ノーマルルートから数分歩いてスーパーの取付き。K氏が核心ピッチを行きたいという事なので、奇数ピッチが私、偶数ピッチがK氏と打ち合わせる。

 

 

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1P目Ⅵ級

ランニングのとりかた下手すぎて笑ってしまった。反省。シングルロープ難しい。

出だしから細かいホールドにじわりじわり乗って、フレークガバっとつかんでレイバック。ここが核心か~~。って思っていたけど右に左にレイバックするムーブが3回ぐらい出てきた。2か所ほど悪い所があったのでA0してしまった。ボルトはそれなりにあるので良かった。

 

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手も足も出ないとはまさにこのこと



2P目Ⅶ級。

RCCグレードのⅦ級とか登ったことないんですけど・・・・。

ビレイ点からオブザべするも全くわからない。ホールドがなさすぎる・・・。

ひとまず1ピン目かけてムーブを探る。ビレイしながら観察するもよくわからない。

K氏はヒールフックを決めてデッドで取ったけど、そんなムーブ無理~~。

そこからも落ちたりテンションしたりを繰り返して何とか突破。

 

フォローで自分が登る。

見た目以上に意味が分からない。持てそうなリップに手をかける。つるつるで持てる気がしない。左手側にある凸角に手をかける。つるつるで持てる気がしない。

右足に細かいホールドがあるので立ちこんでみる。次の足が出せない。

しばらくもじもじしてもいける気がしないのでボルトを踏んでヌンチャクを握る。

が、それでもなお行ける気がしない。

ガバ気味のカチをもって体を上げようとするも力尽きてフォール。

ヌンチャクもってA0で抜けようとするも、体を上げれず3回ほどフォール。

 

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A0でも抜けれず途方に暮れる。

マジで登れる気がしないのでユマールで核心部はユマールで抜けた。

買ってよかったマイクロトラクション♪

 

このトポによるとⅦ=5.10c換算らしい。

一応自分も外岩では(1本だけだけど)5.11a登ってるし、人工壁で5.11bは登れている。にも拘わらず全く歯が立たなかった・・・。10後半なら少なくともA0すれば登れるつもりではいたが、ボルト踏んで、ヌンチャク持ってもまるで登れる気がしなかった。

10c以上は全部Ⅶ級?でもデシマルグレードで表記もしてるしなぁ・・・。謎です。

少なくとも5.11a/b~cはあるんじゃなかろうか?鍛えなおさねば・・・。

 

2P目の後半から通常のニードルのルートと合流する。いつもは松でピッチを切っていたが枯れて信用できなかったので1段上のボルト+カムで支点を作る。

 

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3P目をリードする私

 

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ニードルの頭直下。高度感のあるクライミング

3P目(はフォローで2回登っていたが初めてのリード。

クラックから高度感のあるフェースへの乗り込みビビってドギマギしちゃうけどばっちり決めた3番のカムを信用して乗り込む。そこから適当にカムを決めながらニードルのピークへ。これでようやくニードルの頭への全ピッチをリードで登ることが出来た。

 

裏側のコルに懸垂下降してテラスで小休止。

 

 

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4P目のボルダームーブ。なかなか悪かった。

4P目(Ⅴ級)下部はボルダームーブ。結構悪かった。

5mほど上がるとバンドにでてブッシュをトラバース。浮石がありひやりとした。

 

 

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5P目

5P目(Ⅴ級)

下部はホールドがある。凹角からフェイスにのっこす。逆層ながらも探せば細かいホールドがある。中部はシンハンド。なかなか楽な姿勢を作れずカムを打つのに苦戦した。

上部はボロボロのフレーク。3番のキャメロットが決まりそうな感じだったが浮いてそう。下部~中部で1番以下のカムを使用して球数が少なくなったので、2か所ほどトライカムで支点を取る。ハーケンも打たれているが老朽化しており気休め程度。浮石も多く本チャンのようなピッチだった。

 

6P目(V-)

K氏リード。ハングを通すようにボルトが打たれている。悪いガバを持ちながらキョンを決めてのっこす。初めてマルチでキョンとか使った。

そこから消化試合かな~と思ったが、地味~~に悪い。以前サマーホリデイ83の2ピッチ目の終了点から合流し、階段状のスラブを登りTO.

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Aピーク直下のウイニングロード

 

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今回使った装備。シングルロープでのマルチピッチは初めてだった。

ロープトラブルが少なくなる、操作が楽になる反面、流れが悪くなったり落石等で損傷したときのリスクが大きくなる。ダブルロープとのメリットデメリットを理解して使い分けていきたい。なるべく無駄な装備を省いてリードは空身でフォローがザックを担ぐようにしたが結構よかった。

 

 

感想

今までのマルチはⅢ級等と、すいすい登れることが多かったが、今回は一番やさしいピッチでもⅤ-。全ピッチフォローでもリードでもシビアなクライミングとなった。

フェース、クラック、スラブを始めレイバックやヒールフック、キョンなどダイナミックなムーブを要するルートでフルコースで満腹。充実感あふれるクライミングでめちゃくちゃ楽しかった。

 

2P目はユマールしてしまったので次はフリーで(せめてA0で)抜けれるようになりたいです!!!と、思う反面、技術の引き出しは大事だな~~と思いました。

 

鉾岳 大長征ルート

先日の剱岳の帰路で

「そういえば来週22日休みなんだけど」

との会話から決まった鉾岳(雌鉾)/大長征ルート。

ちなみに大長征ルートというルートがあるわけでなく、下部6Pは"美しいトラバースルート"、トラバース2Pを経て、大滝左ルートの上部2Pに接続している。

雌鉾の約300mのどでかい花崗岩のスラブを左下から右上へ抜けていくルートだ。

 

なお、この周辺のエリアはランナウト系で有名?で、wikipediaにも記載されている。

 

国内のフリークライミングエリアでこうしたランナウトに極端なものは少ないと言われているが、宮崎県北部の花崗岩のスラブの岩場(比叡山、広タキスラブ、雄鉾岳など)では、20メートル以上もランナウトするようなルートが珍しくない。大きくランナウトするルートは恐ろしいが、それだけに完登した際の喜びは単なるスポーツの域を越え、むしろ冒険のそれに近くなる。

 

フリークライミング - Wikipedia

 

鹿川キャンプ場駐車場(07:30)→取付き(08:05/08:20)→中央バンド(10:45)→終了点(12:25/12:40)→駐車場(13:40)

 

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前日20:00夕食を取り、取り付き付近の駐車スペースで仮眠をとる。

軽バンに買い替えてよかったと本当に思う。

 

06:30頃起床。予定のはずだったが05:30頃に目が覚める。気温は低い。10度前半だろうか?シュラフにもぐり、時間がたつのを待つ。朝食を取りコーヒーを飲んでいると鹿児島から3名の仲間が到着。コーヒーを急いで飲み干し、鹿川渓谷キャンプ場の駐車場へと車を走らせる。10分ほどで到着。

僕「ヌンチャク何本持っていきましょう?」

K氏「(相方の3本に加えて)5本あれば十分じゃない?ボルトないし。」

僕「(ですよねえ。)」

という事で装備を整え、駐車場出発。

ちなみにカムの0.3番が欠番していたことをとても後悔しました。持って行っとけばよかった。

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駐車場横の舗装路から取付きに向けて歩みを進める。目的の鉾岳を望む。

 

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靴を履き替え、クライムオン。

一見すると下部はねてるし、大したことないな~~。と思っていましたが・・・

案の定ランナウト。1P30~40mほどだがボルトが2,3個しかないし、カムを決めれるようなクラックもない。リードとフォローの気負いが違いすぎる。

 

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これだけロープだしてハンガーは3つほど。恐ろしい。

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8-10mほど登るが支点はなし。カムでも取れない。
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小指の先ぐらいしかないようなスタンスや、微妙な起伏を探して足を置いていく。

ここのトラバースが一番緊張した。もし落ちたら・・・・大根おろしだ。

フォローもリードも関係なく落ちたら卸されるので緊張が半端なかった。

ちなみに相変わらずここも2~3本ぐらいしかハンガーはありませんでした。

 

 

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よいスタンスを見つけて余裕をかます僕(実際は超怖かった)

 

 

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リードするK氏(左)と僕(右)

デカい岩は一の坊主

いやらしいバンドのトラバースを越えると大滝左ルートに接続する。ここからが一応核心ピッチ(自分はトラバースが核心に感じた。)ピッチグレードは5.7(V+)。

今までに比べると比較的ボルトが打たれている。とはいうものの下部~中部に2本、核心ムーブ手前に1本あるだけだが・・・。程よくフレークがあり、2本ほどカムを決めることが出来たのは良かった。

 

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そのあとはなんてことないトラバースを経て、クラックを登り終了点に至る。

 

 

 

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初めての鉾岳!

 

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終了点から50mの懸垂下降。左手側のバンドへ降りる。
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バンド(左)を進むと、フィックスロープが設置されている。
これをたどると30分ほど取付きへ。もう30分ほど歩いて駐車場。

 

所感

常々鉾岳はランナウトのイメージがあった。グレード的には大したことないが、支点のとれなさから緊張して体がこわばってしまう。

今回はパートナーから「核心ピッチはリードしてほしい」とのことだったので、やらせていただいた。小指の先のような小さいスタンスに乗り、極薄のカチに指をかけジワリジワリと高度を上げていく。核心の乗越?の手前でカムを決め、またボルトがあったため思い切ったムーブを出すことができた。

もしもっと支点があれば(精神的に)簡単なんだろうとは思うが、それだとこのルートの魅力が大幅になくなってしまうとも感じた。でも、あと1年はランナウト系のクライミングは良いかな・・・。って思いましたw

あとミウラーは偉大。粒に乗れる。

 

使った道具

カム:0.75,1,3.(0.3を持ってくればよかった!)、ヌンチャク、120cmスリング×2、ヌンチャク8本

 

剱岳 チンネ左稜線

「来月屋久島の沢行かない?」

先日一緒に上の小屋谷を遡行したK氏からの連絡が全ての始まりだった。

当初は屋久島を、九州を代表する宮之浦川を目標にして事前準備を着々と進めていった。

入渓予定は9/14-16日。

12日時点天気予報だと秋雨前線が屋久島の上空に停滞し、警報レベルの雨予報になっている。K氏と連絡を取り、「13日朝時点で好転しない限り剱岳のチンネに行こう」と打ち合わせる。

13日朝。天気は依然変わらず。剱岳への転身が決定する。

沢登り用のパッキングをしていたため、アルパインライミング用のパッキングに切り替える。

 

行程

13日

家発(18:00)→高速基山着。K氏と合流する。(21:30)

 

14日

三方五湖PA着。1時間ほど仮眠をとる。(05:00/06:00)→馬場島登山口着(09:40)→早月小屋着(14:00)

 

15日

起床(01:00)→出発(02:15)→カニのはさみ(04:45)→剱岳山頂(04:55/05:25)→池ノ谷乗越(06:20)→三ノ窓(06:50)→チンネ左稜線取付き(07:20/07:40)→終了点(13:10/13:30)→池ノ谷ガリー(13:50)→池ノ谷乗越(14:10)→剱岳山頂(15:30)→早月小屋(17:40)

 

16日

起床(04:00)→出発(05:30)→馬場島登山口(07:50)

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参考までにGPSログ

使用した道具

ヌンチャク10本、カム1セット(0.3-2)、アルパインクイックドロー4本(120×2,60×2)、

支点構築用180cmスリング、環ビナ

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登山口で装備の打ち合わせ。"試練と憧れ"の文字で気が引き締まる。

 

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コロナのため、早月小屋が休業していたため、水6L+酒1Lを担ぐ。登攀装備含めて約25kg。肩にずしりと重くのしかかる。

大きな樹木に癒されながらもゆっくりと、確実に高度を上げ14:00に早月小屋に到着した。

歩荷の疲れだけでなく、前日の移動の疲労もあったためテントを設営し夕食を取り17:00頃就寝。

 

15日

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01:00に起床。朝食はカレーメシをポテトフレークスで嵩上げしたもの。これがなかなか良かった。テントから顔を出すと昨日のガスがきれいに晴れていて、星が見える。これは期待できそうだ。装備を整え、02:15出発。しばらくヘッデンを頼りに歩く。

北方稜線へは日が昇ってから取付きたかったので、のんびり休憩しながら歩いてゆく。

 

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カニのはさみもヘッデン頼りに越えてゆく。

 

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ちょうど剱岳山頂付近で夜が明け始める。雲海と朝焼けに感動し、泣きそうになる。

私にとっては初めての剱岳登頂。それもこんな絶景が待ち受けてくれてくれた。

 

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ご来光

剱岳登頂に満足したところで、今回の目的のチンネに向けて気持ちを切り替える。

歩みを進めていくうちにご来光を望む。今日の行程が長引けばヘッデン下山になるのでモバイルバッテリーで充電しておく。

 

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 北方稜線から池ノ谷乗越へ。時折ハーケンが残置されていたが慎重にクライムダウン。意外と踏み跡が明瞭で大きくタイムロスすることはなかった。

 

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左:池ノ谷ガリー 右:小窓の王

池ノ谷ガリーはガラガラで一度落石を起こすとそれが呼び水となりさらなる落石を誘発する。ここも踏み跡がついており、それを丁寧にたどれば落石は防げた。

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池ノ谷ガリー。写真中央が池ノ谷乗越。

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三ノ窓からチンネの取付きを望む。左下の逆4字が取付きだ。

 

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雪渓は薄い。簡易アイゼンを装着し雪渓を渡る。

 

 

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2個目の雪渓。状態がかなり悪く、上部は厳しそう。

左岸の草付きを下降し、雪渓の下部からトラバース。取付きまでもう数百mのところだったが、意外と時間を要してしまった。

ロープを結び、クライミングシューズを履いて07:40クライムオン。

 

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1P目は私リード。凹角を行く。

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2P目。K氏リード。
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3P目。私リード。

3P目はⅡ級のやさしいピッチ。だったものの終了点を見つけ切らず、誤ったルートを進んでしまう。おそらく4P目の隣のルンゼに紛れ込んでしまった・・・?

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このルンゼは間違い?ピッチを切るべきだった?

トランシーバーも誤作動でチャンネルが切り替わっており交信できなかった。

50mいっぱい出してピッチを切る。その後K氏リードでルート復旧する。

ご迷惑おかけしました・・・。

 

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5P目の草付きリッジ

5Pの草付きリッジは快適に進める。高度感のある写真を撮っていただいて感謝。

6~7Pは快適なフェースを登る。

 

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左:7P目スタート 右:終了点。林立するピナクルを望む。

ピッチ自体は易しかったが、また終了点を見誤り手前でピッチを切ってしまう。5m先にハーケンが連打されておりそこが終了点だった。

 

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フォローで登る。右手にはブロッケンが。

8P目K氏リード。自分が7Pの終了点を手前で切ってしまい、ロープが足りなくなったこと、核心ピッチをK氏がリードすることを考慮し、8Pの途中でピッチを切る。

 

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チンネ名物の鼻、クレオパトラニードル

 

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被りをうまく処理し、核心を越える。

核心部の鼻。話では「かぶりをいなすイメージ」と聞いていたが本当にその通りで体感では被っていなかった。細かいホールドをつなぎながら登ってゆく。

 

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10P目。足がむくんできて痛くなってくる。クラックにフットジャムを決めたり、左右に重心移動して処理していく。意外とテクニカルで楽しかったピッチ。

 

11P目。快適なフェース。写真はないです・・・。

 

 

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最終ピッチ。チンネの頭で記念撮影。

12P目フェースを越えるとウイニングロードのような快適なリッジ。13:10登攀終了。

5時間半と良いペースで終えることが出来た。

 

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一緒に登攀した仲間と記念撮影。

 

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チンネの頭からコルへとクライムダウン。懸垂下降を2回交え、池ノ谷ガリーへ至る。そこから北方稜線を戻り本峰へ。

 

 

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15:30頃、2回目の剱岳山頂へ。この時点ですでに13時間以上行動している。

後は気合で早月小屋へ下るだけ・・・。疲れた体に鞭を打ち気合で小屋まで歩く。

 

 

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到着するころ、ガスに包まれた小屋に夕日が射し込み幻想的であった。

美しい夕日を見ながら余韻に浸る。夕食を取り、泥のように眠りにつく。

 

 

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くたくた。お疲れ様でした!

 最終日は04:00に起床し、05:30に出発。無心で歩き07:50に下山。

 

 

総評

  • 天候に恵まれ最高の登山だった。下山時もほぼガスが出ておらず、一面雲海を望むことが出来た。
  • 本チャンの経験が不十分でピッチの切りどころを誤ってしまった。マルチピッチだとハンガーが2本打たれているし、沢だと何もないし・・・。良い経験になりました。
  • 今まで培ってきた知識、技術、経験、体力、精神力あってこその今回の山行が出来たと感じる。これらが不足していたらまず"チンネ行こう"とのお声かけすらなかっただろう。これからも精進していきたい。
  •  

最後に、今回の山行を持ち掛けてくれたK氏、ありがとうございました。本当に最高の山行でした。またよろしくおねがいします!!