アル中クライマーの忘備録

好物は酒と山と岩。

連れていかれる山と連れていく山

沢登り初めて今年で3年目。ありがたいことに"僕を(私を)沢に連れて行ってください"と言われる機会がぽつぽつ出てきた。

 

自分は今まで初心者で(今も初心者ですが)山に連れて行ってもらうとう山行のほうが多かった。

昨年から数名、沢登りを経験したことのないフォロワーさんと沢に行く機会があったので何を感じたか記しておきたい。

 

まず、抱える責任の重さが違うと感じた。
普通の登山に比べると沢は圧倒的に不確定要素が多い。よく沢は総合格闘技だと比喩されるのをよく見る。重い荷物を担いで歩けないといけない。登攀も出来ないといけない。ボルトなんて打ってるはずもなく中間支点は自分で作る。終了点に乏しいこともある。また、低い水温で震えることもある。脱渓した後はゴールまでどうやってたどり着けるか地形図と現場の地形とにらめっこする。

 

それなりに経験がある人と行くなら”あそこはこうやって突破しよう”とブリーフィングが出来るかもしれない。が、初心者を連れていくならその判断を自分がしないといけない。自分と対等なパートナーといけるレベルの沢が100とすると、完全な初心者を連れていける沢はレベル5ぐらいだと思う。

どこにどんな滝があって、どう攻略するか。それが頭に入っている沢じゃないと少なくとも自分には到底無理だ。

ビレイの経験もない人だと登攀要素のある沢は無理ですしね・・・。

 あと連れて行くにしても完全にガイドとして自分を見ている人とは今後行くことはないように思う。ロープワーク覚えて、対等なパートナーになろうという気持ちがなく、お客さん気分の人とはロープ繋ぎたいとは思わない。

それならお金払ってね♡って気持ちになります。

 

最後に.....

もちろん日頃から仲良くしていて、沢に興味持っている方だったら「よし行こう!!連れてっちゃる!!!」ってなります。喜んでる顔見るのも好きなので!!!

 

いつも仲良くしてくれるフォロワーさん、九州の沢でお待ちしています!

 

 

f:id:Taaka910:20200530222229j:image
f:id:Taaka910:20200530222223j:image
f:id:Taaka910:20200530222219j:image

 

 

 

どうやって山を覚えたか?

"どうやってクライミングを学んだんですか?”とリプをいただいたのでちょっと考えてみる。

 

ライミングと登山をする人、クライミングから登山を始めたor登山からクライミングを始めたのどちらかに分類されると思うが、自分は後者だ。

登山を始めて、登山の魅力に惹かれていくうちにバリエーションルートに興味を持った。バリエーションルートに行く手段一つとして登攀力が必要だと思い、クライミングを始めた。

ライミングやバリエーションルートを始めるなら山岳会に入るのが確実で手っ取り早いと思う。でも自分が山を始めたきっかけの一つで"人間関係が面倒くさい"ってところが1つはある。なのできっちりした組織に所属するという考えには至らなかった(今はパーティー組んで山に入るの大好きですけどw)

そもそも自分の周りの山岳会は年配の方のハイキングがメインの会が多い。俺はクライミングがしたいんだ。ということで山岳会には入らず、ずっと独学でやってきた。

 

 話は変わるが、僕は心配性で臆病だ。家出たとき「カギ閉めたっけ?」ってめっちゃ気になるタイプだ。開けっ放しだったことは100回中、2回ぐらいしかないけど。

だから自分が登山技術を覚えた順番は"無事に生きて帰ってこれること"が先行した。

地図読み→コンパスワーク→歩行技術→ビバーク→岩稜帯の通過(三点支持)→ロープワーク(懸垂下降→ビレイ技術→支点構築技術→セルフレスキュー)

だって痛いの嫌いだし、山で死ねるなら本望だ!!とかこれっぽちも思わない。

ましてやクライミングなんて一つのミスが文字通り致命傷になることもある。山に突っ込むには退路を断たないように(死なないように)しないといけないのだ。というのが今の僕の考え。孤高の人でも"馬鹿野郎!!!降りるほうが登るよりも何倍も難しいんだよ!!!”って名言あるし。名言ではないか?

 

それらの技術をどうやって学んだかというと、"独学"がメインだ。教えてくれる人なんてしませんし。
今の時代は良い。田舎でもインターネットさえあれば本が買えるし、登山技術について書いているブログや最近はYoutubeまである。

f:id:Taaka910:20200524145347j:plain

購入した登山本。これ以外にも電子版を何冊か購入している。

ここで注意しておきたかったのが、"本やネットの知識だけで満足しないこと。経験が伴わない知識は不十分だという事"登山漫画の"岳"でも似たシーンがあったよね。知識が先行している大学生かなんかが冬山で遭難しちゃうやつ。

なので自分は本で読んだ知識を現地で試し、反省した。なんだったら山に行く度に家で反省文書いていた。これがダメだった。あれがダメだった。じゃあ次からこうしよう。

おかげ様で反省がなかった山行も増えてきたが、やっぱりたまにはある。

あと、独学でもし間違いがあればまずいもの(ロープワークなど)講習を受けた。それも0からの知識で「何もわからないけど教えてください~。」って受け身のスタイルではなく、予習していって「自分が学んだことは間違いではなかった。」と答え合わせのイメージだった。

 

臆病になりながら少しずつステップアップしていく。一通りの技術を覚えた段階でバリエーションを積極的に行っている方にSNSで連絡を取り、冬壁や沢登りに連れて行ってもらって経験を積むことが出来た。その方とは疎遠となったが、それらの繰り返しで簡単な沢ならリーダーとしていけるようになったし、マルチピッチでもリードで登れるようになった。あと一番でかかったのはいっしょに山始めたパートナーがいたことかな。切磋琢磨して遊べるフィールドが広がっていっている。

 

まだまだ雪山とかレスキュー、登山の歴史や人物などの知識は全然ないのでこれからも初心を忘れず、成長していきたい。

比叡山ニードル左岩稜の核心ピッチをリードで抜けれた話

比叡山-宮崎県北部の延岡市に聳え立つ花崗岩の岩峰。

九州でクライミングをする者なら一度はあこがれる岩場であろう。

その比叡山に"ニードル"と呼ばれるピークがある。

続きを読む

開設しました。

はじめまして。Takaです。

 

前々から(自分自身の忘備録として)ブログや日記を書いてみたいなとはいましたが、文章を書くのが苦手で堕落な自分が続くわけがない!と思い、なかなか開設に至りませんでした。

続きを読む