アル中クライマーの忘備録

好物は酒と山と岩。

落ちました。

2020/07/16

落ちました。

 

自分の周りで沢登り中の事故が2件立て続けにあり、十分に気を引き締めていたつもりだった。でも落ちた。戒めと反省ために書きました。

 

場所は某沢。未明頃に降った雨の影響で水量は増えていたものの、遡行に支障があるほどではなさそうだ。

4時間ほど遡行をし、全行程のちょうど中頃。8メートルほどの滝に出会う。

左岸のスラブに細いリスがある。4メートルほど登れば棚になっており、そこまで登れば簡単そうだ。

取付きの水深はひざ下ほど。

ナッツの1番を決める。アブミは持ってきていなかったので、スリングをアブミ代わりにし、乗り込む。続いて2つ目のナッツを決めようとするが、ややフレアしていてナッツが決まらない。ハーケンを打つが絶妙にリスの幅が広く、効きが甘いと感じた。根本までハーケンを打ち込み、先ほどと同様にスリングをかける。これに乗り込めばカムを決められそうなクラックがある。ここまでまともなプロテクションは取れていない。

ナッツからハーケンにジワーっと体重をかける。抜けない。

さらに体重をかける。抜けた。ナッツ側のスリングに体重を戻そうとしたがバランスが崩れた。スリングが足に引っかかり、体が反転した。ビレイヤーがスポットしてくれ、頭部からの墜落は免れた。

50cmほどの川底にザックから落ちた。ハーネスのパット越しに水中にあった石に腰をぶつけた。落ちた距離は2mほどだろうか?激しい痛みはない。が、歩いてるとやや痛む。

これ以降の遡行は迷惑をかけると思い、撤退を進言。(同時に雨足も強まってきた)

傾斜の弱い尾根を巻き、滝を迂回して林道をへて、なんとか自力下山することが出来た。

 

 

事故に対する警戒もあったし、"自分だけは大丈夫"との認識もなかったつもりだった。でも発生させてしまった。パートナーとも"今日は安全第一で"と話して入渓した。

なのに起こしてしまった。判断ミス、技術不足であった。

恥ずかしい限りですが、記録として。