2021年時点での自分の沢登りの装備を忘備録として。
※今回は自分が使用(携行)している道具についてなので、ヘルメットやウェア類等は省略しています。基本的な装備一覧については技術書や他の方の記事を参考にされてください。
①ザック。日帰りではオスプレーのミュータント38とアークテリクスのアルファFL30を使用している。これらに②の防水パックを入れている。ちなみに泊まりではミュータント52を使用している。
アルファFL
・良い点:軽い(635g)、ロールアップでザック自体にそれなりに防水性がある。
・悪い点:浸水した場合や、濡れ物を入れた場合水がたまる、トップからの水圧に弱い
ミュータント38
・良い点:広い雨蓋。水抜き穴を付けているので水が溜まらない
・悪い点:やや重い(1300g)
②防水パック
漬物袋を使っていた時期もあるが、イスカのウェザーテックインナーバッグを信用している。泳ぎ沢やシャワーが予想されるときは2重にしている。マジで濡らしたくないもの(予備の着替えなど)はさらにモンベルのドライバックに入れ厳重に保護。ちなみに携帯は防水パックに入れてザックインする派です。
③プロテクション
・主にカムを使用。行く沢にもよるが大体#2~#.2を携行。スモールサイズはトーテムカムがいいのでは?と最近思い始めている。またハーケン数枚、ナッツ、トライカムも沢に応じて持っていく。
④ロープ
上から
・フローティングロープ(ファイントラック/スローバック7mm*20m)
・3認証ロープ(エーデルリッド/スイフトプロドライ8.9mm*30m)
・ハーフロープ(ペツル/ルンバ8mm*50m)
大滝登攀をしない限り、以下の理由で沢では30mで十分だと思っている。
①沢登の多くの滝は15m以下。その度50mを出すのは億劫。数mの滝でロープを出す心理的敷居が下がる。
②高巻きでは屈曲して重くなる
③携行するカムは1セット。50mのリードは弾数的に・・・?
④滝の音で意思疎通が困難になる。
⑤シングル50mは重い
以前はハーフロープを沢にもっていっていたが、ハーフのシングル利用ってのに加えて水濡れの強度低下を考えるとシングル規格を通過しているロープがいいのでは?と思っている。スイフトは52g/m * 30m =約1.5kgとそこまで重くないので重宝している。
今シーズン10回ほど沢に行っているが、50mロープを使用したのは1回のみ。自分が行く沢では基本的に30mで事足りると考えている。
泳ぎ沢や、登りが得意でないものがPTにいる場合お助けロープを兼ねてフローティングロープを携行するようにしている。先日SRT-1を受講したが泳ぎ(流される可能性)のある場合においては非常に有効だと考えている。
⑤スリング類+その他ガチャ類
スリング
・180cmスリング(主にビレイ点)
・120cmアルパインクイックドロー(ビレイ点/中間支点)
・60cmアルパインクイックドロー(ビレイ点/中間支点)
・120cmナイロンスリング(お助け紐/予備)
・60cmナイロンスリング(ギアラック/予備)
・アラミドスリング(懸垂下降バックアップ/予備)
その他ガチャ
捨て縄(6*10m)
ヌンチャク(DMMアルファトラッドを愛用)
タイブロック+マイクロトラクション(ユマール/荷揚げ/レスキュー)
ATCガイド
ロックカラビナ2枚ほど
スカイフック
ホイッスル/ナイフ。
タイブロックとマイクロトラクションは毎回携行している。
スカイフックには8mmの細引きをかけ、人工しやすいようにしている。
ホイッスルは濡れても大きい音が出るものを。
ちなみにハンマーはチコを使用している。携行方法については下記参照。
⑥ファーストエイドキット
モンベルの2Lは雨蓋orすぐ取り出せるところに入れている。
deuterのはホントのピンチ用(三角巾等)で比較的ザックの奥に入っている。
すぐ取り出したいものとして
ヘッデン(予備電池)、ココヘリ、トイペ、テーピング、常備薬、サポーター。
誤ってモバイルバッテリーを移しているが、普段はザックの中に入れている。
自分はサコッシュを使う派。どこで買ったか覚えていないチャムス。生地が厚く、強度がある。ちなみにそこにハトメで水抜き穴を開けている。沢登りの数少ない映えアイテムだと勝手に思っている。
入れているものは地形図、コンパス、行動食(塩タブレットやアミノバイタル等)、ヒル避け、虫避け。
腕時計もネオプレン等を来ていると邪魔なのでサコッシュに取付けている。
⑧無線機
慣れたメンバーであればホイッスル/ロープサインで事足りるが慣れないメンバーや30m以上ロープを出す見込みの時は無線機を持っていくようにしている。
左2個は特定小電力。右はアマチュア無線(免許必要)
ショートアンテナの特定小電力はスマホ用の防水パックに入るので便利。
⑨ツエルト
Juza Field Gear/エムシェルター
ファイントラック/ツエルト2ロング
エムシェルターは男二人で対面で三角座りするビバーク時にはストイック系ツエルトだが軽量で気に入っている。
⑩行動食
自分はすぐシャリバテしてしまうタイプなので、即燃料補給できるようにシリアル等の行動食をボトルに入れてザックにひっかけている。お気に入りはハーシーチョコビッツ。おいしいのに凍らない/溶けない。年中食べている。
⑪ポイズンリムーバー/軟膏
虫(ヒル)に刺された時のために雨蓋にポイズンリムーバーと軟膏を入れるようにしている。
これで自分が沢にもっていく道具としては概ね以上となる。
まだ沢登り4年目。改善の余地は十分あると思うが忘備録として。