アル中クライマーの忘備録

好物は酒と山と岩。

急流救助訓練(SRT-1)を受けた話

レスキュー3開催の急流救助訓練(スイフトウォーターレスキューテクニシャン・レベル1:SRT-1)を受けてきました。

RESCUE 3 JAPAN

 

山のアクティビティの中で一番好きと言っては過言ではない沢登り。

休みの度に沢に入っている私。平日3日間+受講料が約4.5万円となかなか勇気がいりましたが、ちゃんとしたところでちゃんとした知識を学べるのであれば受けていて損はないかなーと思い切って受講しました。冬山やってる方々はJANで雪崩講習受けてるらしいですし、似たような感覚なのかな?

 

正直、ボートの操船など沢登りの範疇を越えているところもありますが、個人的には受けてよかったなと思います。その理由は

・川に対する漠然とした不安から具体的なリスクを読み取れるようになった。

・それに伴ってやってはいけないことが明確になった。

・深刻な事態に陥った時(陥らないように)、どう行動すればいいかを理解することが出来た。

・救助の際にそれに潜むリスク(2次災害)を理解することが出来た

・(沢登りにおいても)安全に救助を行う方法を習得できた。

・急流での限界を知ることが出来た。

 

天候のこともあって二日目はひたすら泳ぎ。

さすが消防関係。「泳げ!!がんばれ!!泳げ!!!」と掛け声が飛び交う。

そういう体育会系な感じ、嫌いじゃない。むしろスキ。

 一人も知り合いがいない、同業者もいない中での講習でしたが、すぐに打ち解けられたのはうれしかった。

 

3日間の講習を終え、なんとか終了証とステッカー&ワッペンをいただきました。

以下はざっくりとした演目と、内容。詳細は伏せて置きます。気になる人は受講するか、直接連絡ください!!

 

日程:7/13-15

内容:1日目座学、2~3日目実技

参加者:9名。うち6名が消防関係。個人的に受けてるのは私だけでした。

 

Day1:座学

  1. レスキュー哲学:救助を行うにあたっての考え方の基本
  2. コミュニケーション(ハンドサイン)
  3. レスキューの選択肢(手を差し伸べる、泳いで助けに行くetc....)
  4. 水力学(水の流れ方や特性)
  5. 川の地形と危険個所(比較的安全地帯や、近づいては行けない危険個所)

Day2実技

  1. 倍力システム
  2. 基本的な泳法。
  3. スローバック
  4. コンタクトレスキュー
  5. ライブベイト

Day3実技

  1. テンションダイオナグル
  2. フィックスが張られている際の渡渉
  3. ボート操船
  4. テザーシステム(ロープで岸からボートを操作)
  5. 浅瀬渡渉
  6. フットエントランプメントからの脱出

 

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左:ディフェンシブスイミング 中,右:ロープをつけた救助(泳ぎ)
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左:ロープスロー 中:ロープフィックス(1/3システム) 右:ストレーナー体験

 

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終了証。有効期限は2年らしい。